実践 Dynamics CRM環境構築 (9) 推奨初期設定

前回までの投稿の作業を実施すれば、Dynamics CRMは利用可能である。

ここでは、いわゆるチューニングというようなものに位置づけられる設定に関して記述する。

以下のサイトが非常に充実していると思う。これらを実施すればいい。

http://social.technet.microsoft.com/wiki/contents/articles/13661.dynamics-crm-2011-quick-optimization-guide.aspx

ただ、実践的な観点から言うと、何かを実施すればその根拠や効果の説明が必要となる。

いずれにしても工数がかかる。できるのであれば効果がない(薄い)ものや説明がし難いものは実施したくない。

そこで私が有効であると思っているものだけ取り上げてみる。

 

①IISに関する設定

体感的にレスポンスアップを感じるレベルの設定である。

認証時に401エラーを発生させる通信を制限させる設定である。

この意味合いや効果に関しては下記を一読頂ければわかるかと思う。

http://blogs.msdn.com/b/crmjapan/archive/2012/03/02/how-to-decrease-401-responses-in-crm-web.aspx

設定方法

crmdom\crmadminでCRMAPサーバにログインする

コマンドプロンプトを管理者として起動して、「C:\Windows\System32\inetsvr」に移動

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「appcmd set config /section:windowsAuthentication /authPersistNonNTLM:true」を入力してEnter

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②SQL Management Studioでの設定

3つ紹介する。両者ともの手動でのCRM操作レベルではあまりレスポンス改善がされないと私は感じている。

大量処理や一定のケースで効果を発揮するものかもしれない。どれもSQL DB一般での設定である。

1つ目は「MAX DOP」である。

解説は下記がわかりやすい。

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0701/17/news131_3.html

実際の設定は下記

crmdom\crmadminでSQL Serverにログインし、SQL Management Studioを起動する

[オブジェクトエクスプローラー]最上部のサーバ名を右クリックし、[プロパティ]をクリック

[ページの設定]から[詳細設定]をクリックし、[並列処理の最大限度]の値を「1」に変更して[OK]をクリック

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2つめは「tempdbの分割」である。

解説は以下がわかりやすい。

http://blogs.msdn.com/b/jpsql/archive/2013/01/17/do-s-amp-dont-s-17-tempdb-cpu.aspx

実際の設定は下記

crmdom\crmadminでSQL Serverにログインし、SQL Management Studioを起動する

[データベース]>[システムデータベース]から[tempdb]を右クリック[プロパティ]をクリック

[ページの選択]から[ファイル]をクリック

CPU数と同じになるようにtempdbを作成する。※以下は4CPU(4Core)の場合

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3つめは「初期サイズの変更とMB単位の拡張」である。

解説は以下がわかりやすい。

実際の設定は下記

crmdom\crmadminでSQL Serverにログインし、SQL Management Studioを起動する

対象はCRMの組織DB(CRM_MSCRM)、コンフィグDB(MSCRM_CONFIG)、tempdbである。

2つめの画面と同じ箇所で、[初期サイズ(MB)]を自動拡張が発生しないようなサイズに変更し、

[自動拡張/最大サイズ]は%ではなく、MBで指定し、無制限にしておく。

 

③メンテナンスジョブの実行時間変更

Dynamics CRMをインストールするとメンテナンスジョブが作成され、定期的に実行される。

実行時間は夜間など、サービス時間外(に順ずる時間)にしておくべきである。

これに関してはツールが存在する。

http://crmjobeditor.codeplex.com/releases/view/117948

利用方法に関しては下記が分かりやすい。※exeの保存先に注意

http://blogs.msdn.com/b/crmjapan/archive/2012/05/01/avoid-performance-issues-by-rescheduling-crm-2011-maintenance-jobs.aspx

 

④[最初に行う設定]を表示させない

チューニングではないが、初期設定の一貫で。

Dynamics CRMサイトへの初回アクセス時に、[最初に行う設定]という女性の画面が表示される。

閲覧する必要性はほとんどないため、非表示にするようにする。

crmdom\crmadminでCRMサーバにログインし、レジストリエディターを起動する

「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSCRM」に移動する

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[MSCRM]右クリック[新規]>[DWORD(32ビット)値]をクリック

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以上。

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実践 Dynamics CRM環境構築 (8) Update Rollup適用

前回までの作業で、Dynamics CRMが利用できるようになった。

ただ、プラットフォーム関連の作業としては、不十分である。

アプリケーションの最新化(修正プログラムの適用)をする必要がある。

他のアプリケーションではCUといったり、SPといったりしているところのものである。

アプリケーションの修正プログラムの適用である。

 

Dynamics CRMの修正プログラム名は「Update Rollup(UR)」である。

2014年5月に「Service Pack(SP)」が提供され、混同しやすい状態である。

詳細は以下のページが分かりやすい。

http://niiranen.eu/crm/2014/07/update-rollups-service-packs-major-releases/

SPの方が大きい単位であり、バグフィックスというよりも機能強化を意識した修正プログラムである。

 

では、提供されるプログラムはどうであろうか。複数のプログラムが提供されるのであるが、

これはURもSPも同じような分類であるため、説明は1つとする。

プログラムは「ダウンロードセンター(http://www.microsoft.com/ja-jp/download/)」からダウンロードする。

下図のように「dynamics crm 2013」などで検索すれば検索される。

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ダウンロードをクリックすると下図のようにダウンロード可能なプログラムが表示される。

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種類に関して記載する。

■末尾のi386とamd64

プロセッサ(CPU)の種類。

前者が32bitアーキテクチャーのソフトウェアに対するプログラム、後者が64bitに対するものと考えれば間違いない。

CRMサーバは64bitのみサポートされるため、amd64のみ存在する。

またOutlookクライアントの場合、OSが64bitであってもOutlookが32bitとして稼動している場合がある。

この場合は、i386を利用する。常にOSと同じではない。ただ、事前にこのことを理解しておく必要はなく、

違うプログラムを実行した場合は、実行直後でエラーとなり、ウィザードが開始されないため、簡単に気づける

■種類

Client:Outlookクライアントに対するプログラム。Outlookクライアントがインストールされているホストに対して実行

MUI:他言語を利用している場合のプログラム。Server及びOutlookクライアントがインストールされているホストに対して実行

※というように解釈している。誤っている可能性あり。

Router:E-mail Routerに対するプログラム。E-mail Routerがインストールされているホストに対して実行

Server:CRMサーバに対するプログラム。Dynamics CRMがインストールされているホストに対して実行

Srs:SSRSレポート拡張に対するプログラム。SSRSレポート拡張がインストールされているホストに対して実行

 

適用方法に関しては省略する。適切なプログラムを適切なホスト上で実行する。

Dynamics CRMのインストールと同じようなウィザードが起動する。

特別選択するものはなく、[次へ]でインストールが実行される。

インストール完了後は再起動を要求されることがあるので注意が必要である。

 

以上。

実践 Dynamics CRM環境構築 (7) Dynamics CRMインストール

やっと、Dynamics CRMのインストールである。

実施することは以下の3つである。

・AD上の設定(OUの作成と制御の委任)

・Dynamics CRMインストールプログラムの準備

・Dynamics CRMのインストール

 

・AD上の設定(OUの作成と制御の委任)

実際のDynamics CRMのインストールにおいて最も重要かもしれない。

理由はAD上での設定であるためである。

通常、Dynamics CRMを構築する場合、ADは新規に構築しない。

既存のADのドメインに参加し、アカウントを追加して構築を行う。

また、ADの運用者はDynamics CRMの構築に携わるプロジェクトメンバーとは別に存在することが多い。

つまり、Dynamics CRMのインストールを実施する人では運用上実施できない設定であることが多く、

事前に作業を依頼しておかなくてはならないものである。これを忘れると構築の遅延につながる。

 

なぜOUの設定と制御の委任が必要なのか。

それは、Dynamics CRMインストールウィザード実行時に、自動的にセキュリティグループをAD上に作成する処理が行われるからである。

この処理がDynamics CRMのインストールアカウントで行われるため、このアカウントにAD上の権限を付与する必要がある。

[Active Directoryユーザーとコンピューター]上の操作権限があるアカウント(crmdom\administratorなど)で、

(ADサーバにログインし、)[Active Directoryユーザーとコンピューター]を実行

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[crmdom.local]箇所で右クリック[新規作成][組織単位(OU)]をクリック

任意の名前をつけて[OK]をクリック

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作成したOUを右クリック[制御の委任]をクリック

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Dynamics CRMインストールアカウント(crmdom\crmadmin)を追加

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[ユーザーアカウントの作成、削除、及び管理][グループの作成、削除及び管理]にチェック。

※前者のチェックは過剰かもしれない。

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以上。

 

・Dynamics CRMインストールプログラムの準備

これはSQL Serverのインストールプログラムと同様である。

http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40341

評価版は上記リンクからダウンロードできる。

 

・Dynamics CRMのインストール

ダウンロードしたファイルから[SetupServer.exe]を実行

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インターネットにつながる環境であれば、[Microsoft Dynamics CRMの更新プログラムを取得する(推奨)]にチェックをして[次へ]をクリック。

※これはUpdateRollupをダウンロードするものではない。おそらくであるが、インストールプログラム自体が古い場合

前述のダウンロードサイトなどからダウンロードして最新化するもののようである。

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次の画面でライセンスキーを入力する。SQL Serverの評価版に関しては埋め込まれていたが、

Dynamics CRMは入力する必要がある。インストールプログラムのダウンロードサイトに記載がある。

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不足しているコンポーネント(プログラム)は以下で指摘され、ダウンロードとインストールが行われる。

※OS系機能(IISなど)はDynamics CRMのインストール中に機能が有効化されるものと思われる。

事前に有効化する必要はない。

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インストールする機能の選択。CRMAP機能を持つサーバが1台であればすべてチェック。

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新規でインストールする際は常に[新しい展開の作成]にチェック。

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OUの選択。作成したOUを指定していく。

※再掲であるが、OUに対する制御の委任がインストール実行アカウントになされていないと以降のインストールでエラーとなる。

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サービスアカウントの選択。crmdom\crmadminをすべてに割り当てている。

※ここくらいは別々のアカウントを作成し、それぞれで割り当ててもよいと思われる。

ただし、それぞれのアカウントに対し、いくつかの権限が必要。実装ガイドに記載あり。

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IISの設定。別のサイトが必要であったり、80番ポート以外を利用したい場合はそれぞれ設定を行う。

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E-mail Router機能を利用する場合、ここで事前設定が可能。

※以下ではサーバ名を選択する。E-mail Routerを実行するホストはCRMのインストールで作成されるAD上の

セキュリティグループである「PrivuserGroup」に参加する必要がある。この処理を代行してくれる。

セキュリティグループへの追加を代行するだけなので、E-mail Routerがインストールされるわけでもないし、

この設定は後から実施することも可能。ただし、AD上の操作であるため、機能を搭載するのであればここで設定してしまいたい。

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基本的に[表示名]と[一意なデータベース名]は同じものを用いる。

※[表示名]後に変更可。

※「CRM」とすると、[http://localhost/CRM]がCRMサイトのURLとなり、[CRM_MSCRM]がデータベース名となる

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レポートサーバーのURLを指定。

[http://(SSRSをインストールしたホスト名)/reportserver]が既定のURL

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必ず、[Microsoft Updateを使用しない]とすること。

「Windows Updateでプログラムをダウンロードするか」と同義。通常、アプリケーションの修正プログラムは

Windows Updateでダウンロードできるタイミングとは独立して適用するものである。

これをオンにしてダウンロードをしてしまい、未検証のまま適用するということは予防されるべきである。

さらに、一度オンにしてしまうと、オフにすることはできない。

このため[Microsoft Updateを使用しない]のチェックとしている。

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いろいろ警告が表示されているが、インストールが実行できるもの。

※SSRSのサービスアカウントがドメインアカウントでない場合はここで「エラー」が表示される。

※OUに対する制御の委任がなされていない場合はインストール実行中にエラーで処理が停止することがある。

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インストールが実行。上記の[インストール]をクリックするまではDynamics CRMのインストールはおこなわれない。

インストールの完了。続いて、SSRSレポート拡張のインストールを行う。Dynamics CRMインストールの一部と考えて差し支えない。

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以下は必ず行うこと。

ここまでのインストールでDynamics CRMの画面自体は起動するため、作業が漏れることがある。

しかしながら、マルチテナント機能を利用したり、レポート機能を利用したりするとエラーになる。

SSRSレポート拡張はSSRSが実行されているサーバ上にインストールをする。

CRMとSSRSが別サーバにインストールされている場合やインストールウィザードを閉じてしまった場合は、

以下を実行すれば、ウィザードが起動する。

「SrsDataConnector\SetupSrsDataConnector.exe」

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必ず、[Microsoft Updateを使用しない]にチェック。理由は前述のとおり。

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以上。念のためにサーバの再起動は実行しておいたほうがいい。

以下簡易アクセステスト。「http://localhost」にアクセスするとCRMが画面が起動する。

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もしかすると、以下の画面が起動したかもしれない(IE11の場合など)。

ブラウザがサポートされてない(状態の)場合、以下の画面にリダイレクトされる。

この画面はモバイル用の画面である。

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【NEWS】Dynamics CRM 2013 UR3リリース(続)

中村さんのブログにも掲載された。

http://blogs.msdn.com/b/crmjapan/archive/2014/07/22/dynamics-crm-2013-update-rollup-3.aspx

このサイトはほぼホワイトペーパーのような扱いなので、詳細はこちらを参照。

結論としては、SP1の流れと既存のURの流れは別。

SP1のUR1のようなものが今後提供される可能性は高い。

 

前回の投稿

https://masa717suzuki.wordpress.com/2014/07/16/%E3%80%90news%E3%80%91dynamics-crm-2013-ur3%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/

 

実践 Dynamics CRM環境構築 (6) SQL Serverインストール

準備も終わり、CRMサーバのインストールに移る(OUの設定は事前に実施すべきことであるが、次回あたりに記載)。

CRMサーバのインストールでは以下の設定及びインストールを行う。

①インストールアカウントへの権限付与

②SQL Serverのインストール

③Dynamics CRMのインストール

上記を実施する必要があり、ここでは①と②を記載する。

 

①インストールアカウントへの権限付与

前回の投稿でcrmdom\crmadminというドメインアカウントを作成した。

これを利用してインストールを行うのであるが、crmdom\crmadminを作成しただけでは不十分である。

本来的にはSQL Serverをインストールするための権限を記載するべきであるが、

Dynamics CRMをインストールするための権限でも包含されるため、ここでは割愛する。

実装ガイド、[Microsoft Dynamics CRM がインストールされていないサーバーへの

Microsoft Dynamics CRM 2013 Server のインストール]を参照するとインストールアカウントは下記と記載がある。

・Microsoft Dynamics CRM のインストール先で管理者レベルの特権を持ち、

ローカル コンピューターの Administrators グループのメンバーであるユーザーとして、ドメインにログオンします

前半は非常に分かり難い表現である。経験上後半のみを考慮すれば問題ない。

つまり下記である。

・ドメインユーザーであること(そもそもの前提)

・ローカルコンピューターのAdministratorsグループのメンバーであること

後者に関しては未設定であるため、①として設定を行う。

※SQL Serverはインストールできるが、Dynamics CRMはインストールできないため、ここで権限付与を行う。

 

ログインできる任意のアカウントでログインし、サーバマネージャーを起動し、[ツール]から[コンピューターの管理]をクリック

[ローカルユーザーとグループ]に移動し、[グループ]をクリック

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[Administrators]右クリック[グループに追加]をクリック

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[追加]をクリック

「crmdom\crmadmin」を入力して[OK]をクリック

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ローカルサーバの管理者権限をもつユーザーで認証。

以下ではcrmdom\administratorとしているがCRMサーバのOSをインストールした際に

設定したアカウントでも問題ない。

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追加された。[適用]をクリック

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※同様の手順で[Remote Desktop Users]グループにも[crmdom\crmadmin]を追加することを推奨する。

crmdom\crmadminでリモートデスクトップ接続する場合、この権限が必要となるケースがあるため。

以上。

 

②SQL Serverのインストール

インストールプログラムを準備する。方法は大きく2つ

・購入したメディアを利用してインストール

・評価版をダウンロードし、これを利用してインストール(後に製品版とする方法もある。どこかで説明する)

後者を理解しておくのが実践的であろう。

購入する人とインストールする人は異なる場合が多く入手するのに手間がかかったり、

納品のタイミングとインストールのタイミングが合わなかったりする。

インストールを実施する人だけでコントロールできることが大切である。

当然注意点もある。以下、評価版全般に言えることである。

・ダウンロードできないという制約

例えば、CRMサーバからインターネット接続ができなかったり、数GB近いデータはダウンロード制限にかかるなど

運用上の制限を受ける場合。事前に確認し、難しい場合は、外部記憶媒体で持ち込むなどをする必要がある。

外部記憶媒体も制限される場合があるが。。。

・最新版を利用しないケース

評価版は基本的に最新版しか提供されない。SQL Server 2008を利用したいという場合はダウンロード不可である場合が多い。

※2014年7月現在、SQL Serverに関しては2012と2014のダウンロードできる様子。

以上を踏まえてインストールプログラムを準備する。

最後に2点。

インストールを行う前には戻せるようにする習慣をつけておきたい。

昨今は仮想サーバ上に構築することが多く、スナップショットなどで簡単に復元処理が可能である。

万が一に備え、スナップショットなどで復元できるようにするのがよい。

また、インストールの前後にはWindows Updateを実行しておくべきである。

プロジェクトとして要求されなくても、少なくともOSレベル/ミドルウェアレベルは最新化で初期提供するというのは

暗黙の了解の次元であることが多い。不具合が発生した場合でも早めの発見につながる。

 

前置きが長くなったが、以下、SQL Serverのインストール手順である。

ポイントはSQL Server Reporting Servicesのサービスアカウントだけである。

該当箇所で説明を行う。

 

SQL Serverをインストールするサーバにcrmdom\crmadminでログオン

インストールを開始するために実行するプログラムに順ずるものを実行(setup.exeかインストール用isoファイル相当)

[インストール]から[SQL Serverの新規スタンドアロン・・・]をクリック

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評価版の場合は以下のとおり。製品版の場合はライセンスキー(プロダクトキー)を入力

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恐らくは[データベースエンジンサービス]と[Reporting Services – ネイティブ]のみで要件を満たす。

選択しても問題は特にないため、すべてを選択している。

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[SQL Server Reporting Services]はドメインアカウントである必要がある。

Dynamics CRMのインストール時にエラーとなったと記憶している。

crmdom\crmadminであれば問題ないため、これをサービスアカウントとして設定する。

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[SQL Server管理者の指定]にcrmdom\crmadminを追加。

SQL Serverに関してはAdmin権限が必要であり、具体的にはsysadmin権限を持っている必要がある。

ここでの追加はこれを意味している。

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Analysis ServicesはDynamics CRMを利用する上での必須機能ではないため、何も設定しなくてもよい。

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分散再生コントローラーもDynamics CRMを利用する上で必須機能ではないため、設定しなくてもよい。

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以上。

大きな設定を行った後は要求されなくても再起動をするほうが無難。

また前述のとおり、Windows Updateも実行するべき。

このインストール後もいくつかアップデートできるものが存在していた。

実践 Dynamics CRM環境構築 (5) アカウント設計

(4)に続き、今回の投稿も準備に近い内容である。

Dynamics CRMでは、以下のサービスに対してサービスアカウントを設定する必要がある。

・アプリケーションサービス

・展開Webサービス

・サンドボックスサービス

・VSSライターサービス

・非同期処理サービス

・監視サービス

Dynamics CRMのインストールウィザードを実行中に設定する必要がある。

それぞれのサービスの詳細はよく分からない。

実装ガイドにも機能の説明はなく、「ドメインユーザーであること」のようにどのような権限が必要かという記載のみが記してある(※)。

※[Microsoft Dynamics CRM のサービスと IIS アプリケーション プールの ID の権限]のセクション付近

このほか、インストールアカウントをどうするか、SQL Serverに関するアカウントはどうするか、IISに関するアカウントはどうすか

など設定するべきアカウントは非常に多い。細かく設定できる以上、細かく設定するメリットはあるであろう。

例えばPlugin開発のみを行う開発者はシステム全般のAdmin権限は不要であり、最小限のアカウント権限で作業をすべきである。

しかしながら、それぞれすべてのアカウントを個別に設定する場合、設計上/運用上の煩雑さが発生します。

■設計上の煩雑さ

・影響度合いがよくわからないサービスに対しての設計には根拠が乏しくなる。

・権限が不足してインストールに失敗する(4.0くらいまでのバージョンまでは比較的よく発生していた)。

■運用上の煩雑さ

・それぞれのアカウントとPWの管理の煩雑さ。

サービスアカウントであるためあまりないかもしれないが、一定期間でPWを変更するような運用がある場合は手間がかかる。

 

以上を踏まえ、実践的にはどの程度の設計をすればよいのであろうか。

Dynamics CRMを取り巻く環境に依存して検討するのがひとつのやり方であると考える。

例えば、Dynamics CRMを全社共有し、外部ベンダーが複数登場し、かなり規模で導入するという場合、

この場合はそもそもプロジェクト規模が大きく、それなりの費用がかけられるものであると推測できる。

複雑な関係者が登場するのであれば、それなりにサービスアカウントは分割するべきであろう。

一方で、Dynamics CRMを営業管理のみに導入し、情報システム部の1チームが運用担当する、

というようなケースであれば、サービスアカウントを分割する必要性は低いものであると考えられえる。

 

今回は後者のケースを想定したい。

正直、サービスアカウントの細分化とその影響に関しては分からない。

実際に大きな案件が発生した場合、その案件の中で事前にテストするものであろう。

 

今回は(私が知る限り)最もサービスアカウントを考慮しないケースにしたいと考える。

すべてのインストールアカウント及び設定すべきサービスアカウントは新たに作成する

ドメインアカウント(crmdom\crmadmin)のみとする。

もちろん、ADをインストールした際に作成したアカウント(crmdom\administrator)を利用してもよい。

しかしながら実際のプロジェクトにてcrmdom\administratorでインストールを許可されるケースはまずない。

ADをコントロールできる権限のアカウントの認証情報をCRM管理者が知り得てよいという運用をされるケースが

ほとんどないためである。また、crmdom\administratorではうまくいって、crmdom\crmadminでは

失敗するというインストール手順が存在するため、ADの管理者ではないアカウントを用いて行いたいと思う。

※失敗するケースは「OU」と「セキュリティグループ」に関するもの。

どこに記載しようか迷った結果、Dynamics CRMインストールの直前あたりに記載しようと思う。

 

以下は、crmdom\crmadminアカウントの作成手順である。

ADサーバにcrmdom\administratorでログイン。

[Acitve Directoryユーザーとコンピューター]を起動

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[Users]に移動し、右クリック[新規作成]、[ユーザー]

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crmdom\crmadminの情報を入力

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20140718_004

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以上。

実践 Dynamics CRM環境構築 (4) CRMサーバ構築準備

前回の投稿ではADの設定に関して記載をした。

今回の投稿からは、CRMサーバのインストールに関する内容を記載をする。

まずはCRMサーバのOS関連に関してである。この意味合いで「CRMサーバ構築準備」というタイトルを用いた。

 

OSインストールに関しては省略する。

OSがインストールされて、最初に作成したローカルアカウントでログインした状態からの設定に関して記載する。

設定事項は下記である。必須事項と推奨事項で記載する。推奨事項はCRMに必須ではなく単純に便利というものである。

■必須事項

・ネットワーク設定

・(ホスト名の変更)ドメイン参加

■推奨事項

・デスクトップエクスペリエンスの有効化とデスクトップアイコンの設定

・Windows Updateと自動更新の設定

・リモートデスクトップの許可

・ファイアウォールの設定

・Internet Explorerセキュリティ強化の構成

・フォルダオプション(隠しファイル、拡張子の表示)

・同一アカウントでの同時リモートデスクトップの有効化

 

必須事項から記載する。

・ネットワーク設定

省略。今回のインストール手順ではCRMインストール時にインターネットに接続する。

インターネットに接続できるように構成しておくと手順が楽である。

念のために対象画面だけ記載しておく。

20140715_001

・(ホスト名の変更)ドメイン参加

CRMをインストールするサーバはドメインに参加する必要がある。

ドメインに参加する手順を以下で記載する。

設定画面へのパスはいくつかあるが、ここでは[サーバマネージャ]からの遷移とする。

[ローカルサーバ]を選択し、[コンピュータ名]のリンクをクリック。20140715_002

[変更]をクリック

20140715_003

以下の画像から。[ドメイン]にチェックをいれ、ドメイン名(私の場合はCRMDOM.local)を入力して[OK]をクリック

20140715_004

ホストをADに参加されることができる権限をもったドメインアカウントのIDとPWを求められるので、

入力する。今回の場合はAD構築時に設定したアカウントであり、CRMDDOM\administrator。

※画面ショット取得し忘れ

再起動を求められるので再起動を実行

20140715_006

以上、必須設定となる。

以下では推奨設定に関して記述する。

 

■推奨設定

・デスクトップエクスペリエンスの有効化とデスクトップアイコンの設定

デスクトップ画面上に「ネットワーク」「ごみ箱」などを表示するような設定。

具体的な箇所は下記の図。

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Windows Server 2003程度までは右クリックから簡単に表示できたと記憶しているが、

最近のOSでは機能を有効にしないと表示されなくなっている。

[サーバマネージャー]を起動し、「役割と機能の追加」をクリック

20140715_009

20140715_010

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[機能]の[ユーザーインターフェイスとインフラストラクチャ]の[デスクトップエクスペリエンス]にチェック

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以降特別な選択はなく、[次へ]。

完了後は、コントロールパネルを起動し、[個人設定]から「デスクトップアイコンの変更」をクリック

20140715_016

デスクトップに追加したアイコンを選択して[適用]をクリック

20140715_017

以上。

・Windows Updateと自動更新の設定

通常、サーバにおけるWindows Updateは自動にしない。

修正プログラムによって、アプリケーションの動作に影響を与える可能性があるためである。

以下でWindows Updateに関する設定を記述する。

コントロールパネルを起動し、「Windows Update」をクリック

「設定の変更」をクリック

20140715_018

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[重要な更新プログラム]で「更新プログラムをダウンロードするが、インストールを行うかどうかは選択する」を選択する。

※自動的にインストールするようなもの以外にする。

以上。

・リモートデスクトップの許可

サーバ上での操作を行うことが多く、物理的な距離が離れているもしくは仮想ゲスト上に構築されているケースが多いため。

[PC]右クリック[プロパティ]をクリック

[システム]画面から「リモートの設定」をクリック

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[このコンピューターへのリモート接続を許可する]にチェックをいれて[OK][適用]

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以上。

・ファイアウォールの設定

設定が必要かどうか明確に切り分けられていないため、推奨という位置づけにした。

Dynamics CRMのインストール時にファイアウォールが有効である場合、

一定のケースではインストールの失敗につながることがある。

※ドメインネットワークに関して数回経験あり。ドメインネットワークに関してはドメイン参加後に設定可。

検証環境の構築という点であれば、無効にしておくのが無難である。

コントロールパネルを起動し、[Windowsファイアウォール]をクリック

[Windowsファイアウォールの有効化または無効化]をクリック

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[Windowsファイアウォールを無効にする(推奨されません)]にチェックをいれ[OK]をクリック

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以上。

・Internet Explorerセキュリティ強化の構成

デフォルト設定のままIEで各種サイトにアクセスした場合、信頼済みサイトに登録するようなポップアップ

ダイアログが都度表示される。これを回避する設定。

サーバマネージャーを起動し、[ローカルサーバー]をクリック

[IEセキュリティ強化の構成]の「有効」をクリック

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[オフ]にチェックをいれて[OK]をクリック

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以上。

・フォルダオプション(隠しファイル、拡張子の表示)

Dynamics CRMのログは隠しファイルの先に保存されるものがあるため。拡張子は個人的な趣向。

任意のフォルダを起動し、[表示]タブをクリック

[ファイル名拡張子]、[隠しファイル]にチェック

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以上。

・同一アカウントでの同時リモートデスクトップの有効化

複数人でリモートデスクトップをしながら運用をする場合。

デフォルト設定では同一アカウントでの複数リモートデスクトップ接続はできない。

以下の設定を行うことで同一アカウントで2セッションのリモートデスクトップ接続が可能となる。

[検索]から「regedit.exe」を実行

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「HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Terminal Server」に移動し、

「fSingleSessionPerUser」をダブルクリック

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値を「0」にして、[OK]

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以上。