前回までの作業で、Dynamics CRMが利用できるようになった。
ただ、プラットフォーム関連の作業としては、不十分である。
アプリケーションの最新化(修正プログラムの適用)をする必要がある。
他のアプリケーションではCUといったり、SPといったりしているところのものである。
アプリケーションの修正プログラムの適用である。
Dynamics CRMの修正プログラム名は「Update Rollup(UR)」である。
2014年5月に「Service Pack(SP)」が提供され、混同しやすい状態である。
詳細は以下のページが分かりやすい。
http://niiranen.eu/crm/2014/07/update-rollups-service-packs-major-releases/
SPの方が大きい単位であり、バグフィックスというよりも機能強化を意識した修正プログラムである。
では、提供されるプログラムはどうであろうか。複数のプログラムが提供されるのであるが、
これはURもSPも同じような分類であるため、説明は1つとする。
プログラムは「ダウンロードセンター(http://www.microsoft.com/ja-jp/download/)」からダウンロードする。
下図のように「dynamics crm 2013」などで検索すれば検索される。
ダウンロードをクリックすると下図のようにダウンロード可能なプログラムが表示される。
種類に関して記載する。
■末尾のi386とamd64
プロセッサ(CPU)の種類。
前者が32bitアーキテクチャーのソフトウェアに対するプログラム、後者が64bitに対するものと考えれば間違いない。
CRMサーバは64bitのみサポートされるため、amd64のみ存在する。
またOutlookクライアントの場合、OSが64bitであってもOutlookが32bitとして稼動している場合がある。
この場合は、i386を利用する。常にOSと同じではない。ただ、事前にこのことを理解しておく必要はなく、
違うプログラムを実行した場合は、実行直後でエラーとなり、ウィザードが開始されないため、簡単に気づける
■種類
Client:Outlookクライアントに対するプログラム。Outlookクライアントがインストールされているホストに対して実行
MUI:他言語を利用している場合のプログラム。Server及びOutlookクライアントがインストールされているホストに対して実行
※というように解釈している。誤っている可能性あり。
Router:E-mail Routerに対するプログラム。E-mail Routerがインストールされているホストに対して実行
Server:CRMサーバに対するプログラム。Dynamics CRMがインストールされているホストに対して実行
Srs:SSRSレポート拡張に対するプログラム。SSRSレポート拡張がインストールされているホストに対して実行
適用方法に関しては省略する。適切なプログラムを適切なホスト上で実行する。
Dynamics CRMのインストールと同じようなウィザードが起動する。
特別選択するものはなく、[次へ]でインストールが実行される。
インストール完了後は再起動を要求されることがあるので注意が必要である。
以上。